知らないあなたは損してる!?エレベーター保守の経費削減方法

エレベーター

多くの社会人が出勤する際に、毎日乗るエレベーター。

あまり知られていませんが、エレベーターは設置をするとき以外にも多額のメンテナンス費用がかかっている事をご存じでしたか?

その額、最低でも”年間数10万円”、規模が大きくなると”年間数100万円”と非常に大きな金額になります。

しかし、”ここだけの話”エレベーター保守費用はすぐにコスト削減できる間接費の一つです。

意識改革と小さな行動だけで、年間数10万円の経常利益を確保できる可能性があります。

そこで今回は、「エレベーターの保守費用」に着目して、最大年間約50%ほどコストカットができる方法をご紹介します。

TEXT BY Leaner Magazine編集部

エレベーター保守の経費削減に取り組むべき3つの理由

経費削減を実施するにあたり、なぜ「エレべーター保守費用の削減」に取り組むべきなのでしょうか。理由は大きく3つあります。

  • コスト削減を実現するまでのハードルが低い

たとえば「印刷費」を削減する場合、印刷枚数を最小限にするよう社員に働きかけなければいけません。

しかし、いくら働きかけたところで、社員がそれを実施するかは分かりませんよね。また、働きかけ方によっては、モチベーションを低下させてしまう可能性もあります。

ところがエレベーター保守費用のコスト削減は、社員の協力を得ずとも実現できます。つまり、コスト削減が実現するハードルが低いのです。

  • コスト削減余地が大きい

コストの削減余地については後述しますが、規模が一定以上ある会社では、月額で約10万円以上がエレベーター保守に使われています。また規模の大きな会社であれば、年間数100万円ほど削減できる可能性もあるのです。

  • 削減方法は「たった1つ」

こちらも後述しますが、エレベーター保守費用を削減する方法は「たった1つ」しかありません。各所に働きかけるなどの工数も少なく、簡単にコストの削減に取り組めます。

エレベーター保守費の構造とは?

自社でエレベーター保守の経費削減に取り組む際は、まず「どのような費用構造になっているのか」を正しく理解することから始めましょう。

エレベーター保守費用は、契約会社の分類(2つ) × 契約形態(2つ)の4パターンに大別されます。ここでは、それぞれ「どのような特徴か」「費用はどのくらい違うのか」についてご紹介させていただきます。

  • 契約会社の分類で分かれる費用

エレベーター保守は、メーカー系と独立系の2つに大別されます。簡単にそれぞれの特徴を簡単に説明すると以下の通りです。

メーカー系

エレベーターを製造しているメーカー系のエレベーター保守会社。部品の開発コストも上乗せしているので、価格が高い。

独立系

メーカー系列に属さない会社。メンテナンスや修繕に必要な部品を、必要な時だけメーカーから取り寄せている。開発コストもなく非常に低価格。最先端のサービス。機能を網羅している会社はほとんどないが、それぞれのニーズに合わせたサービスが提供可能。

大きな違いとして、独立系は、製造・開発コストなどがかかってしまうメーカー系と比較し、「コストが圧倒的に低い」という特徴があります。

  • 契約形態で分かれる費用

契約形態はフルメンテナンス・POG契約の2種類に分かれています。簡単にそれぞれの特徴を説明すると、下記の通りです。

フルメンテナンス

定期点検や調整、部品の交換が生じた際のメンテナンス費用をすべて契約料金のみで行う事ができる。

POG契約

清掃や定期点検、給油等を契約料金で行う。フルメンテナンスと違い、部品の交換や修理があるとその都度追加で料金を支払う必要がある。

年間にかかる費用の例をグラフ化すると、下記のようになります。

POG契約 年間費用推移

POG契約 年間費用推移

  • 費用の削減余地

最後に「メーカー系・独立系」「POG契約・フルメンテナンス」の組み合わせによる1基あたりの月額料金と年間料金を比較します。

エレベーター保守 金額 比較

たとえば、自社のエレベーターをメーカー系フルメンテナンスで契約していた場合、年間費用は以下になります。

6万円/月×12か月=72万円/年 (1基あたりの月額費用を6万円と考える)

これを独立系のPOG契約に切り替えると…

3万円/月×12か月=36万円/年(1基あたりの月額費用を3万円と考える)

50%のコストを削減することができます。規模が大きい会社では、「オフィスの数」「エレベーター数」も必然的に多くなる傾向にあります。上記算出の値を使って、エレベーターの数を10基に増やしてみると…

36万円×10基=360万円

なんと、年間で360万円ものコスト削減が実現可能です。

どちらの契約形態にするかは、築年数と修理周期を把握して選ぶ必要があります。

ただ、基本的にコストの削減を意識する場合は、大規模な修理がない限り年間の固定費が安価になるPOG契約をおススメします。

 

 

エレベーター保守点検を削減する、たった1つの方法

契約形態と契約会社を適切に切り変えた場合、どれほど経費に削減余地があるのか、ご理解いただけましたか?

しかし、「契約形態と契約会社の分類(メーカー系か独立系)が同じ」でも、会社によって料金はガラッと変わります。

ここでは、実際に契約を切り替える際、最も良い形で経費削減を実現するための具体的なアイデアを紹介します。

  • 相見積もり・価格交渉

相見積もりとは、複数のサプライヤーに同じ条件で見積もり依頼を取り、価格や条件を比較することです。新たな取引先を決めるときに、1社から見積もりを取っただけでは、条件が良いのか悪いのかを判断することができません。

より良い条件で購買活動をするためには、複数のサプライヤーを比較し、どの会社がどこに強みを持ち、どんな条件で契約できるのか知る必要があります。

相見積もりで注意すべきステップは以下の2つです。

①自社のエレベーター保守点検費用の可視化

②各種条件のチェック

③相見積もりを取ることをサプライヤーに伝える

ステップ①自社のエレベーター保守点検費用の可視化

まずは、自社が「どの会社」と「どんな契約を結んでいるのか」明確にすることで、どのくらいの費用をエレベーター保守点検費用に使っているか把握しましょう。

自社の保守点検内容を可視化する事が、他社と比較するうえでの指針となります。

ステップ②各種条件のチェック

次に、契約会社を切り替える際の各種条件をチェックしましょう。

各種条件とは「価格帯」「技術やサービス」「災害時の対応」など多岐に渡ります。自社エレベーターの契約状況を確認して、どんな条件が重要か整理してください。

ステップ③相見積もりを取ることをサプライヤーに伝える

最後に、サプライヤーに相見積もりを取る際、担当者に「他のサプライヤーにも同じ条件で見積もり依頼をしている」ことを伝えましょう。

事前にその旨を伝えずに見積もり依頼をすると、担当者が自社に契約してくれるものだと思って準備を始めてしまい、迷惑をかけることになります。

より詳しい相見積もりの方法についての記事はこちら

コスト削減する前に!知っておきたいエレベーター保守市場

具体的な削減方法について理解したところで、エレベーター保守市場についてご紹介します。

  • 近年のエレベーター保守市場動向

近年のエレベーター保守市場は、50万台近くのエレベーターを608社が管理する、大きな市場となっています。

その内訳は独立系の会社が多くを占めますが、エレベーター設置を依頼したメーカー系にそのまま保守業務も委託する場合がほとんどのため、独立系への認知は低くなっています。

実際、独立大手メーカー系数社が市場のシェア約90%を占めているのが現状です。

このように独立系は認知度の低さから、メーカー系から独立系に切り替える機会に恵まれませんでした。

しかし、コスト削減意識の浸透から独立系にエレベーター保守を業務委託する会社も少しずつですが増えています。危機感を感じているメーカー系も、独立系に価格競争を仕掛け、動いたシェア率を取り戻そうという動きも見られます。

いつか、独立系の保守会社が多くのシェアを占める日が来るかもしれませんね。

  • トラブルへの対応速度

独立系はそれぞれの都道府県に数多く存在しているほか、大手の独立系は全国に拠点を持っています。「トラブルが起きた時、独立系だと何かあった時に不安…」という方でも安心して独立系を選んでいただいて問題ありません。

エレベーター保守点検の市場構造についてご理解いただけましたか?

  1. 徐々に独立系のシェア率が伸びている
  2. 独立系でも拠点は多数、トラブル発生時も迅速な対応が可能

上記のポイントを踏まえた状態で相見積もり・価格交渉を実践しましょう!

 

主要なエレベーター保守会社を比較

前述した通り、現在数多くのエレベーター保守会社があるためサプライヤーのリサーチに時間がかかります。

そこで最後に、代表的なメーカー系と独立系の会社を比較します。

  • メーカー系:三菱電機ビルテクノサービス(株)

三菱ビルテクノサービス(株)

【特徴】

  • 業界を牽引するリーディングカンパニー、信頼とノウハウの蓄積がある
  • Webから遠隔で、エレベーター内ファンのON/OFFが設定できる
  • Web上にアップロードした報告書を、お客様のパソコン/スマホから閲覧可能
  • 通常プランに費用を上乗せして①スマホでエレベーターの呼び出し機能②モーションサーチなどが可能に
  • 通常プランで24時間365日遠隔点検が可能

※モーションサーチ:「エレベーター内の動きが異常に激しい」「乗客が長時間動かない」という緊急事態を検出し、警告アナウンスや各階停止を行う機能

三菱電機ビルテクノサービス(株)

  • 独立系:エス・イー・シーエレベーター(株)

エス・イー・シーエレベーター(株)

【特徴】

  • 拠点数、保守台数等で独立系NO.1、創設から50年以上のノウハウの蓄積
  • 各主要メーカーの部品を豊富に抱えている
  • 拠点数が全国に150箇所、災害・トラブル発生時に迅速な対応が可能
  • オプションで、24時間365日遠隔点検を行う事が出来る
  • 遠隔点検で得たデータ蓄積から、未来のデータ(コンディション)を収集し、点検の時期予測が可能

エス・イー・シーエレベータ(株)

コストの削減に限らず、ニーズに合わせたサービスを提供する独立系は他にもあります。コスト削減を考えた時、前述した保守回数の最適化や求める条件の整理に加えて、入念なサプライヤーリサーチが必要です。

自己完結が手間だと感じたら、Leanerですべて解決!

エレベーター保守のコスト削減余地/方法をご理解いただけましたか?

本記事で紹介したアイデアは、どれも明日から実践できるものです。

しかし、「実際にやってみたけどよくわからない…」「サプライヤーの情報を手っ取り早く知りたい…」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、間接費削減のプロ「Leaner」に相談してみましょう。Leanerでは、独自のAIを活用した「無駄なコストの見える化」と「数多くのサプライヤー情報」から、間接費削減のための最適なソリューションを提供します。

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