加盟店交渉で安くなる?クレジットカードの支払い手数料を削減する2つのアプローチ

突然ですが、みなさんの会社では毎月どのくらいクレジットカード手数料を支払っていますか?きっと「そんなの知らないよ」という人が多いのではないかと思います。

ひょっとすると、「クレジットカード手数料が削減できることを知らず、コスト削減を検討したことがない」という総務担当の方もいらっしゃるかもしれません。

この機会に、コスト削減に取り組んでみてはいかがでしょうか?

本記事では、「クレジットカード手数料のコスト削減」を実現する方法を解説します。

TEXT BY Leaner Magazine編集部

加盟店のクレジットカード手数料はどう計算される?

クレジットカード手数料のコスト削減方法を知る前に、まずは、どのようにして料金が計算されるかを押さえておきましょう。

クレジットカード手数料は基本的に「加盟店クレジットカード利用率」、「加盟店手数料率」の2つを掛け合わせた価格によって算定されます。それぞれの詳細は、以下の通りです。

  • 加盟店クレジットカード利用率

加盟店である事業者の当該機関のクレジットカード利用額(企業ごとにある程度決まっている)

  • 加盟店手数料率

加盟店である事業者がカード会社に支払う手数料

また、クレジットカード手数料は以下のパラメータによって変わるとわれています。

  • クレジットカード支払総額
  • クレジットカード決済一回当たりの支出額
  • 業種
  • クレジットカード会社の営業戦略

クレジットカード手数料を削減する方法は?

コスト削減へのアプローチとして、加盟店クレジットカード利用額を減らすことは考え辛いため、加盟店手数料をどう減らすか・良い料率をもらうかが最重要論点になります。

クレジットカード手数料を抜本的に削減するアイデアは2つあります。

  • アクワイアラ(クレジットカード加盟店契約会社)への手数料率交渉
  • 決済代行会社への切替・手数料率交渉

アクワイアラへの手数料交渉

1つ目の方法は、アクワイアラへの手数料交渉を行い、コストを削減する方法です。

以下の図のように、現行の手数料がアクワイアラの手数料の市場価格より高い場合にこの方法は有効です。

クレジットカード手数料は、携帯電話などの他の費目の場合とは異なり、一度だけ交渉を行うだけではコスト削減に効果的とはいえません。

以下の図のように、支払金額が増加するたびに交渉を行い、手数料率を下げてもらうことが重要になります。

アクワイアラはかなり多岐にわたりますが、そのなかから日本の代表的な5つのアクワイアラをご紹介します。

 

 

楽天カード株式会社

楽天カードの特長は、以下の4つになります。

  • 決済手数料はVISA、Mastercard、AMERICANEXPRESSのときが3.24%、JCB、DinersClub、DISCOVERのときが3.74%
  • 実質0円で導入可能
  • 最短翌日自動入金
  • ネットからカンタン申し込み

楽天カード株式会社

株式会社ジェーシービー

JCBの特長は、以下の3つになります。

  • JCBとの加盟契約で、JCBカードの他、AMERICANEXPRESSのカード、DinersClubカード、DISCOVERカード、銀聯カードの取り扱いが可能。
  • JCBと契約するだけで、最大6種類の共通ポイント・マイルの取扱いが可能になり、クレジットカード利用者に限らず、幅広いお客様の取り込みが期待できる。
  • 振込金額の紹介がWeb上で24時間可能なほか、入金のタイミングが一定で資金管理も安心。

株式会社ジェーシービー

三菱UFJニコス株式会社

三菱UFJニコスの特長は、以下の3つになります。

  • 三菱UFJニコスの加盟店ではMUFGカード(UFJカード含む)、DCカード、NICOSカードはもとより、すべてのVisaブランドとMasterCardブランドのマークがついたカードを取扱い可能
  • ボーナス一括払いや2回払い、リボ払い、分割払いなどお客様の支払プランにあわせられるので、販売機会が広がる。
  • 販売した商品の代金回収が省力化可能。集金などに手間をかける必要がなくなり、決まった日にちに入金されるため、資金管理が容易。

三菱UFJニコス株式会社

三井住友カード株式会社

三井住友カードの特長は以下の3つになります。

  • 最短翌営業日入金、振込手数料無料
  • Visa、Mastercardの場合、決済手数料が3.25%、初期費用、月額利用料無料
  • 最短申込当日から利用可能

三井住友カード株式会社

決済代行会社への切替・手数料率交渉

2つ目の方法は、決済代行会社への切替・手数料率交渉を行い、コストを削減する方法です。

現行の手数料が決済代行会社の手数料の市場価格よりも高い場合この方法は有効です。

今回はLeaner編集部がおすすめするGMOペイメントゲートウェイ、GMOイプシロン、ペイジェント、ヤマトフィナンシャルの4つのサービスをご紹介します。

GMO ペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイは、ネットショップ・ECサイトでのクレジットカード決済やコンビニ決済などを一括導入できる「PGマルチペイメントサービス」を提供しています。特長としては、以下の3つが挙げられます。

  • 決済手段だけでなく、継続課金、会費徴収、支払期限設定などの豊富なサービスが1つの管理画面で一元管理可能
  • 複数のクレジットカード会社との加盟店手続きをすべて任せることで煩雑な事務手続きにかかるコストを省き、ECサイトの設計、構築に集中することが可能
  • クレジットカード決済、コンビニ決済、PayPal、Pay-easy、口座振替、代引などの各種決済手続きを追加したいときにいつでも簡単に設定可能

サービス運用の流れは以下の4ステップになります。

①消費者の加盟店サイトへの決済申し込み

②加盟店サイトからGMOへの決済依頼

③GMOから加盟店サイトへ認証結果

④加盟店から消費者へのサービス提供

GMO ペイメントゲートウェイ

GMO イプシロン

GMOイプシロンは低い導入コストでクレジットカードやコンビニ、後払い、電子マネーをはじめ、様々なお客様のニーズに応える豊富なオンライン決済を提供するサービスです。特長としては、以下の3つが挙げられます。

  • 初期費用やトランザクション処理料が一切かからず、月額費用が非常にリーズナブルなため、最初は小さくビジネスを始めたい場合も安心
  • イプシロンにお申込みいただいてから、最短13営業日(平均24営業日)でサービス提供
  • イプシロンとの契約のみで、さまざまな決済サービスを一括して契約可能。回収代金のお支払いもイプシロンが一括して行うため、システム構築の手間や決済事業者ごとの明細確認等が不要になる

サービス運用の流れは以下の6ステップになります。

①商品注文

②加盟店からEpsilonへ決済画面

③Epsilonからクレジットカード会社へ

④クレジットカード会社からEpsilonへの決済結果の通知

⑤加盟店による決済結果の確認

⑥購入者へのサービス提供

GMO イプシロン

ペイジェント

ペイジェントのクレジットカード決済は、国際5大カードブランドの一括導入が可能で、分割、ボーナス一括払いなど多彩な支払方法に対応しています。特長としては、以下の3つが挙げられます。

  • クレジット取引セキュリティ対策協議委員会が期限を明示し強く推奨する「カード番号の非保持化」に対応するソリューションの導入が可能
  • 不正注文の被害を防ぎ、情報漏洩のリスクを下げるためのオプション有
  • 多くのパートナー様との連携実績があり、加盟店が希望するショッピングカートの機能・サービスにあわせた導入が可能

サービス運用の流れは以下の4ステップになります。

①購入者のEC事業者への決済情報の入力

②EC事業者からペイジェントへの決済情報の受け渡し

③ペイジェントから決済機関への決済情報の受け渡し

④EC事業者からペイジェントへの取引管理、取引情報の参照

ペイジェント

ヤマトフィナンシャル

ヤマトフィナンシャルでは、国際5ブランド、国内主要クレジットカードが利用可能なほか、クレジットカードの不正利用や情報漏えいを防止するため、「本人認証サービス(3Dセキュア)」、「トークン機能」などによるセキュリティ対策も万全です。特長は以下の3つが挙げられます。

  • クレジットカード業界の国際的なセキュリティ基準であるPCI DSSにより、安心した取引が可能
  • 初期費用、月額基本料、トランザクション料がずっと無料で、EC・通販事業者様が売り上げた商品代金に対して、決済手数料のみを頂戴するシンプルな料金プラン
  • 売上の入金サイクルは標準で3種類在り、業界最速のスピード感の最短5日入金も可能

サービス運用の流れは以下の5ステップになります。

①商品注文

②与信確認

③SMS認証・商品発送

④立替払い

⑤代金お支払い

ヤマトフィナンシャル

クレジットカード市場の仕組みを押さえておこう

ここまでクレジットカード手数料の削減方法をご説明してきましたが、みなさんは、クレジットカード市場の特徴についてご存じですか?

押さえておくべきクレジットカード市場の特徴を、市場の構成と決済のスキームとの2つに分けてご説明します。

市場の特徴:Part1

まず、クレジットカード市場の構成についてです。

クレジットカード市場は、アクワイアラ、イシュア、国際ブランド、(決済代行会社)の大きく3つのプレイヤー(+1)により構成されます。

以下の図をご覧ください。

それぞれのプレイヤーの特徴は、以下になります。

  • アクワイアラ

VISAやJCBなどの国際ブランドとアライアンス契約を結び、法人営業をしてクレジットカード加盟店の開拓、審査、管理をする、加盟店契約会社。

  • イシュア

クレジットカードの発行会社のことで、例えばANACardだったらANAがイシュア、楽天カードであれば楽天がイシュアになる。

  • 国際ブランド

世界中に流通しているクレジットカード会社。日本で発行されているカードの大半に国際ブランドがついている。

  • 決済代行会社

加盟店と各決済期間の間に立ち、様々な決済手段を一括で契約したり、管理システムを提供して加盟店の決済業務効率化を目的とする会社。

また、それぞれの関わりを表した図は以下になります。

この図から、クレジットカード決済を行う際、加盟店はアクワイアラと直接加盟店契約を結んでやり取りするか、決済代行会社と加盟店契約を結び、アクワイアラとの間に入ってやり取りしてもらうかの2つの方法があることが分かります。

市場の特徴:Part2

次に、クレジットカードの決済スキームについてです。

クレジット決済のスキームは、決済代行会社無し決済代行会社有りの大きく2パターンにわけることができます。

決済代行会社無し(一般的)

上の図より、決済代行会社無しのとき、クレジット決済のスキームは以下の3ステップになります。

①商品購入

購入者が、「クレジットカード払い」を選択して、ネットショップ店舗から商品を購入

②請求明細・口座引き落とし

カード会社は商品代金の請求明細を発行し、指定された購入者名義の口座から商品代金を引き落とす。

③入金・口座引き落とし

商品代金から決済手数料が差引かれた金額が、カード会社よりネットショップ店舗の口座に入金。

決済代行会社有り

上の図より、決済代行会社有りのとき、クレジット決済のスキームは以下の5ステップになります。

①クレジットカード払いを選択

購入者が、「クレジットカード払い」を選択して、ネットショップ店舗から商品を購入。

②決済代行会社経由で与信

ネットショップ店舗は決済代行会社を経由してクレジットカード会社に与信を行う。

③与信結果通知

決済代行会社経由でクレジットカード会社の与信結果がネットショップ店舗に返却される。

④請求明細・商品代金引き落とし

カード会社は商品代金の請求明細を発行し、指定された購入者名義の口座から商品代金を引き落とす。

⑤決済手数料・入金

決済代行会社は各クレジットカード会社から集めた商品代金から手数料を差し引き、ネットショップ店舗の口座に入金。

自社完結が難しいと感じたら、Leanerに相談してみよう!

クレジットカード手数料を削減する方法をご理解いただけましたか?

本記事で紹介した2つのアイディアは、どちらも明日から実践できるものです。ただ、具体的にどのようなステップで始めたらいいのか、他社はどのような取り組みをしているのかと、疑問に思うことも少なくないと思います。

そんなときは、クレジットカード手数料を含む間接費削減を行う「Leaner」に相談してみましょう。経費を「見える化」し、無駄を明確にすることで、自社にとって最適なコストカットの方法が分かるようになります。