コスト削減の基本 「ユーザーマネジメント」の進め方とポイント

利益創出の基本は「売上の増加」と「コストの削減」です。双方のバランスを保つことで、経常利益を確保することができます。 しかし、業績がいい時期にないがしろにされてしまうのが、コスト削減です。なかでも「コスト削減」の方法論は、あまり世に出回っていないのが現状です。 今回の記事では、コスト削減のプロが実践する手法「ユーザーマネジメント」について解説します。  TEXT BY Leaner Magazine編集部 コスト削減の基本「ユーザーマネジメント」とは 「ユーザーマネジメント」は、多くの企業で取り組まれているコスト削減の手法です。 具体的には、社内に働きかけて支出を最適化、使いすぎを是正する方法を指します。 実現するためには、社内への働きかけや、継続的なモニタリングが必要で、効果が出るまでに時間がかかるケースが少なくありません。しかし成功すれば、中長期で持続的かつ大きな削減効果を期待できます。 ユーザーマネジメントはどのように進めるのか ユーザーマネジメントの方法について、詳しく解説していきます。ユーザーマネジメントの方法には、大きく4つのアプローチが存在します。 最良条件へのサプライヤ集約 「最良条件へのサプライヤ集約」とは、同じ費目内で複数のサプライヤーに対して発注をしている場合に、最も条件の良いサプライヤーに集約していくことで、コストを削減するアプローチです。 各サプライヤーに対して「何を」「いくらで」「どれくらい」発注しているかを比較し、最も条件の良いサプライヤーに多く発注するよう、調整を行っていきます。 サプライヤーに働きかけることで契約を見直し、経費を削減する「サプライヤーマネジメント」との違いは、サプライヤーと直接条件の交渉をせずとも、社内の取り組みで削減アクションが実現できる点にあります。 ※サプライヤーマネジメントについて詳しく知りたい方はこちら 分散発注の是正 「分散発注の是正」とは、ばらばらに調達してしまっている購買活動を是正することで、コストの無駄を削減するアプローチです。 たとえば文房具を調達する際に、インターネットサイトの“A店”を利用している企業があるとします。しかし、ある営業部では、コンビニエンスストアの“B店”で購入することがあったり、バラエティショップの“C店”でも購入されていたり、価格の違う店舗でバラバラに調達を行ってしまっている