2020.12.11

間接費と直接費の違いとは?間接費の特徴から管理方法まで解説

間接費と直接費の違いとは?間接費の特徴から管理方法まで解説

皆さんは「間接費」とはなにか、説明できますか?

どの会社にも「直接費」と「間接費」があります。しかし、概念は理解できても具体的にどのような費用があるかや、それぞれの特徴の理解が曖昧になっている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、「間接費」について、「直接費」とも比較しながら、特徴・計算方法・また実際に間接費の削減手順をお伝えします。

TEXT BY Leaner Magazine編集部

間接費とは?

間接費とは、製品・サービスを製造するために「間接的に」使用したコストのことを指します。

間接費は大きく3つの種類に分類することができます。

  

間接費の種類

①間接材料費

間接材料費とは、製品を製造する上で複数の製品の製造に使用されている材料費のことを指します。

例えば、製品の運搬を行う時に使用される「軍手」や様々な製品の組み立ての際に共通して使っている「ネジ・ボルト」を考えてみると、製品を製造するために直接使用されているわけでないため、「間接材料費」にあたります。

その他にも、「補助材料費」「工場消耗品費」などが間接材料費の中に属します。

  

②間接労務費

間接労務費とは、製品の製造過程とは関係なく人にかかったコストのことを指します。

例えば、社内で評価制度の一環として社員を表彰した際に必要となった賞与手当などは、製品の製造とは無関係であるため、「間接労務費」にあたります。

その他にも「間接作業賃金」「間接工賃金」が間接労務費に該当します。

   

③間接経費

間接経費とは、製品の製造に対して間接的に必要となった経費のことを指します。間接的に必要となるコストのうち、上で説明した間接材料費・間接労務費を除いたものが該当します。水道光熱費、通信費、旅費交通費などがこれに当たります。

また、上記のような勘定科目の中にも、ユースケースによって異なる費目が多数存在します。通信費を例にとると、携帯電話料金、固定電話料金、固定回線など、多種多様な費目の積み上げによって構成されていることが理解できるでしょう。

参考:原価計算基準

   

間接費の特徴

間接費の主な特徴として以下の2つが挙げられます。

1つ目に、間接費は全体像の把握が難しいことが挙げられます。間接費は多種多様な費用から成っています。全く特徴の異なる費用が間接費として一括りになっているため、全てを把握することが非常に難しいです。

2つ目に、1つ1つの費用は大きくないものの、合計すると全コストに占める割合が比較的大きいことが挙げられます。業種・業界によって比率は異なりますが、ほとんどの企業では全コストの約10%を占めています。

下記は売上が100億円の、ある企業の間接費の一例です。

   

直接費とは?

直接費とは、製品・サービスを製造するために直接的に使用したコストのことを指します。直接費も間接費と同様、3つに分けることができます。

直接費の種類

①直接材料費

直接材料費とは、製品の主要部分に用いられる材料のことを指します。例えば、「素材費」「原料費」「買入部品費」などが該当します。

  

②直接労務費

直接労務費とは、製品の製造において加工・組み立てなど直接関わる人にかかったコストです。

例えば、製品の組み立てに関わった従業員の賃金などが該当します。一方で、同じ人が事務処理などの間接作業に携わることもありますが、そのような業務に対して払う賃金は間接労務費に分類されることが多いです。

  

③直接経費

直接経費とは、製品の製造に直接関係する細かい経費の総称です。

直接経費に該当するものとしては、外注費などが挙げられます。

  

直接費の特徴

直接費は一般的に科目の種類が多くないため、管理がしやすいという特徴が挙げられます。しかし、それぞれが製品に直接関係することから、それらのコストが売上に大きな影響を与えるという特徴もあります。

   

間接費の具体的な管理方法

間接費は、直接費に比べてコストの種類が多く、管理が難しいことが特徴としてあります。このような間接費をきちんと管理するために用いる方法として、以下の3つが挙げられます。

  

①Excelなどを用いて社内で管理する

自社の会計データをエクセルに落として、管理する方法が挙げられます。社内で完結することがメリットと言えますが、何十万行というデータを取り扱う必要があるため、労力が多くかかるというデメリットがあります。

  

②コンサルタントを雇う

間接費の把握から適正化をおこなってくれるコンサルティングファームに依頼すると、プロのコンサルタントがサポートしてくれます。そのため、自社で作業に取り組むよりも迅速に対応ができます。

一方で、費用が比較的高額になりやすい場合などがあるため、注意が必要でしょう。

  

③クラウドサービスを活用する

間接費の可視化を手助けてしてくれるクラウドサービスを活用すると、インターネットを経由して間接費の適正化をサポートしてくれます。システムを用いるだけなので、費用が安価で継続しやすいことが特徴としてあります。

一方で、セキュリティー問題などをきちんと確認してから、導入する必要があるでしょう。

  

間接費を削減する手順

ここでは、間接費の代表的な削減手順として以下の4ステップを紹介します。

  1. 支出の可視化
  2. 目標の設定 
  3. 施策の実施
  4. モニタリングと評価

コスト削減の各ステップについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

   

間接費のコスト削減をしてみよう

直接費・間接費の違いを理解できたでしょうか?

間接費は把握が難しいものの、実は売上への影響が少ないことなどからコスト削減に向いているという特徴があります。

また、適切な方法で行えば、把握し計算することも可能です。是非これを機会に間接費をきちんと把握し、削減にも取り組んでみてはいかがでしょうか?

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