コスト削減に役立つツールやサービス5選【2020年最新版】

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売上拡大が厳しい情勢が続く昨今、コスト削減にお悩みではありませんか?

会社から急にコスト削減を指示されても、何から始めればいいのか分からないという方も多いと思います。

この記事では、コスト削減に取り組もうとしているあなたに向けて、コスト削減に役立つツールやサービスを5つ厳選してご紹介します。併せて、コスト削減の取り組み方についても詳しく解説いたします。

ぜひこの記事を読んで、あなたの会社のコスト最適化の活動にお役立てください!

TEXT BY Shohei Yamashita

  

1.どのコストから手を付けるべきか

「コスト削減を始めよう!」となったとき、どこから手を付ければいいのか迷われている方も多いと思います。

一口にコストといっても、企業には様々な種類のコストが存在します。大別すると、4種類のコストに分けることができます。
 

  1. 売上原価
  2. 人件費
  3. 減価償却費
  4. 間接費(一般管理費)

多くの企業において最も大きなコストは売上原価なので、原価をとにかく下げられないかと考えられる企業も多いと思います。

しかし、企業のコスト削減をする上で、最も成果を出しやすいのは「間接費(一般管理費)」だといわれています。

 

1-1.”間接費”のコスト削減に取り組むべき理由

企業のコスト構造は、おおむね以下のようになっています。(全業種平均)
 

  

この図を見て頂いても分かる通り、間接費(経費や一般管理費とも呼ばれます)は企業のコストのうちおよそ10%を占めるものであり、大きなコストになっています。

また、間接費以外の費目、例えば売上原価や人件費に関しては日々厳しくコスト管理を行っている企業が大半でしょう。裏を返すと、総額自体は大きいですが削減余地が意外と少ないのが原価や人件費といった費目なのです。

一方で間接費に関してはというと、日本においては間接費を管理するための専門部署の不在もあり、手付かずで残されている企業が大半です。

また、コスト削減に適した費用かどうかは「コスト削減の実行のしやすさ」「売上へのマイナス影響」という2つの観点で評価することができます。

間接費は削減のアクションの実行がしやすく、削減したとしても売上へのマイナス影響が少ないという特徴があり、最も企業のコスト削減に適した費目と言われております。

通信費を例にとると、携帯電話のキャリアを切り替えたとしても、業務上特に支障はありませんよね。

しかし、このようなサプライヤの切り替えを行うだけでも、企業規模によっては数百万円から数億円レベルでのコスト削減に繋がることがあります。

売上原価であれば製品の設計段階から遡って原価低減を行う必要がありますが、間接費は「サプライヤの切り替え」や「社内での使用量の削減」といった、簡単なアクションでコスト削減が実現します。

そのため、企業のコスト削減を行う際は、まず間接費から手を付けるのがセオリーとされているのです。

  

2.間接コスト削減に役立つサービスの種類と特徴

前章では間接費の削減の重要性について説明してきました。

ただ、実際には企業の内部だけで間接コスト削減のアクションを進めることは難しいのが現状です。

そのため、間接コスト削減を実現するためのサービスがいくつか存在します。この記事では「支出管理ツール」「コンサルティングサービス」「間接材購買システム」という3つのカテゴリについて説明します。

それぞれのサービスの特徴を踏まえながら、自社のコスト削減にあったサービスを選んでください!

 

2-1.支出管理(BSM)ツール

会計データや購買データをもとに、企業の支出を管理・適正化することを目的としたツールです。

最近ではクラウドサービスのSaaSという形で提供されることが一般的です。

企業の間接費を、自動でユースケースやサプライヤー、部署ごとに分けて可視化することができます。

自社単体では取得することが難しい、サプライヤーのベンチマーク価格(市場の価格水準)をデータとして保有しており、自社の調達価格が適正かどうかも把握できるようになります。

BSMツールの大きな価値は、以下の7つで表されます。

BSMツールは日本ではあまり一般的ではありませんが、海外では10年ほど前から様々なソリューションが展開され、市場規模も2,000億円以上となっています。中小企業から大手企業までBSMツールを利用して、間接費の支出管理を行うことは一般的になっています。

  

【特徴】

  • 間接費に関する支出を一元管理でき、ガバナンス強化につながる
  • コストが常に見える化されているので、一度削減した後にリバウンドしづらい
  • ベンチマーク水準を把握することで、調達価格の低減・適正化が行える
  • 社内にコスト適正化のナレッジが蓄積される
     

支出管理ツールについてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご参照ください。

 

2-2.コンサルティングサービス

間接材のコスト削減をコンサルティングサービスとして提供している会社もあります。

固定報酬型と成果報酬型の2パターンが存在しますが、一般的にサービス利用しやすいのは成果報酬型のコンサルでしょう。

固定報酬型は、主に戦略コンサルティングファームが提供しており、1プロジェクト当たり数千万円から数億円のコストが発生します。そのため、主に大企業に向けたソリューションと言えるでしょう。

高額なフィーは発生しますが、業務負担を抑えてコスト削減を行うことが可能です。社内のリソースがない場合や、短期間で成果を出したい場合は検討しても良いでしょう。

【特徴】

  • 比較的短期間(数か月~半年)で成果が期待できる
  • 成果報酬の場合、削減に成功しなければ費用はかからない
  • プロジェクトマネジメントや、進捗報告も委託可能

 

2-3.間接材購買システム

間接材の購買プロセス自体をDX(デジタル・トランスフォーメーション)することで、最安価格での調達を目指すことができ、調達コスト低減に貢献します。

社内の購買プロセスにおける業務効率化も進むので、調達や購買、総務部門の内部工数を削減することもできます。

また、購買業務代行サービスを行っている企業もあり、これらを活用することで社内の負荷を減らすことも可能です。

【特徴】

  • 物品の購入から契約内容の管理までを一元管理できる
  • 購買プロセス全体の業務効率化が実現する
  • グループ会社が多い大企業向け

 

この章では、3種類のサービスについて説明しました。次の章では、具体的なサービスをご紹介します!

 

3.コスト削減に役立つツールやサービス5選

この章では、3つのカテゴリのおすすめサービスを説明いたします。

  1. 支出管理(BSM)ツール
  2. コンサルティングサービス
  3. 間接材購買システム

 

3-1.支出管理(BSM)ツール

間接費の削減や適正化には、支出管理ツールを導入することをまず検討すべきです。

この章では、日本で利用できる支出管理ツール3つをご紹介します。

 

3-1-1.Leaner(リーナー)オールインワンの支出管理プラットフォーム

オールインワンの支出管理プラットフォームである「Leaner」は株式会社Leaner Technologiesが開発・提供する純国産の支出管理ツールです。

会計データをアップロードするだけで自動で支出の仕訳が行われ、勘定科目より細かい粒度でユースケース別・部署別・サプライヤ別に企業の支出のどこに課題があるのかを一元的に可視化できます。

また、ベンチマーク分析を行うことで、自社の調達価格が適正かどうかを判断し、コスト削減余地の算出が可能です。

コンサルではなくSaaSという形でサービスを提供しているので、専任のカスタマーサクセス担当がつき、長期的にコスト削減活動に伴走します。

純国産ツールということもあり、日本の会計慣習にローカライズして使いやすいように工夫されています。

連結6,000名を超える栗田工業や、オイシックス・ラ・大地といった企業がLeanerを導入し、間接コスト改革に取り組んでいます。

【特徴】

  • 企業の支出の問題点が一目でわかる
  • 社内にコスト削減ナレッジを蓄積できる
  • 海外産ツールに比べ、使いやすいUI・UXを追求

 

3-1-2.SAP Ariba

SAP Ariba」は、ERP分野のトップベンダーであるSAPが提供する支出管理ツールです。SAP Aribaの支出管理ソリューションを導入することで、調達から支払先までの一連のプロセスを全てデジタル化することが可能になります。

日本国内においてはアサヒグループが導入し、間接材の調達コスト改革を実現しています。

【特徴】

  • SAPの他の製品と連携可能
  • 購買活動の一連のプロセスをデジタル化可能
  • すでにSAPのソリューションを導入している大企業向け

 

3-1-3.Coupa

Coupa」はBSM領域のグローバルトップベンダーCoupa Softwareが提供する支出管理ツールです。アメリカ発のツールで、セールスフォースやサノフィ、P&Gなどグローバル企業が多数採用しております。

ERPとの連携や、購買プロセスのデジタル化、Coupa上での支払まで完結する統合型支出管理ツールです。

【特徴】

  • BSM領域のグローバルトップベンダー
  • 海外拠点を中心にビジネスを提供されている企業向け
  • 調達から支払いまで間接材購買プロセスを一気通貫でデジタル化

 

3-2.コンサルティングサービス

間接コスト削減のためには固定報酬型のコンサルサービスと、成果報酬型のコンサルサービスの2つがございますが、ここでは完全成果報酬型のコンサルティングサービスをご紹介します。

3-2-1.プロレドパートナーズ

プロレド・パートナーズ」は完全成果報酬型でコスト削減に関するコンサルティングサービスを提供しています。

一般的な戦略コンサルティングが高額な固定報酬型でコスト削減サービスを提供しているのに対し、完全成果報酬型でサービスを提供しております。

【特徴】

  • 完全成果報酬型なので、削減成功した場合にしかフィーが発生しない
  • 短期間でコスト削減が可能
  • 現状把握・分析から実行支援までワンストップでサービス提供

 

3-3.間接材購買システム

間接材のコスト削減を進めるためには、購買プロセス全体をデジタル化することも有効です。

3-3-1.ソロエル 間接材購買プラットフォーム

ソロエル」は、アスクル株式会社の100%子会社であるソロエル株式会社が提供する、間接材購買プラットフォームです。

ソロエル上で間接材の発注が可能であり、購買活動を1つのシステム上で一元管理できるようになります。他にも購買業務代行や商品単価の単価比較レポートもサービス提供しており、購買活動全体のDXが実現します。

【特徴】

  • 日々の購買業務が効率化する
  • 間接材の購買プロセス全体をワンストップで支援
  • アスクル子会社として長い歴史を持つ

 

4.最後に

いかがでしたか?社内でコスト削減にお困りでしたら、まずはこの記事で紹介した下記サービスに問い合わせてみることをお勧めします。

  • Leaner(リーナー)
  • SAP Ariba
  • Coupa
  • プロレドパートナーズ
  • ソロエル

コスト削減は、一朝一夕にはいかず長い時間がかかる活動です。

しかし、適切なプロセスでコスト削減を進めることで、企業の利益向上に大きく貢献します。社内での小さな成功事例を共有し、ぜひポジティブなマインドでコスト削減に取り組んでください。

皆様の日々のコスト削減がうまくいくことを願っております!