導入後わずか数ヶ月で、数千万円のコスト削減余地。水処理の国内最大手・栗田工業が、本気のコスト削減に「Leaner」を選んだ理由

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連結従業員数6,737名、産業用水処理専業の会社として国内最大の規模を誇る「栗田工業」。水処理薬品や水処理装置、土壌・地下水浄化事業など、人々の生活に欠かせない事業を担っています。

2022年を最終年度とする中期経営計画を達成するため、昨年の秋頃「Leaner」を導入。間接コストの「見える化」を実現し、抜本的なコスト改革に取り組んでいます。

今回は栗田工業の経営管理本部・坂本匡平さんに、Leaner導入のきっかけと、コスト削減に取り組んでみての所感、今後目指す組織像についてお伺いしました。

 

「トップラインを伸ばす」だけでは不十分

— 栗田工業さんはこれまで、コスト削減にどのような意識をもたれていたのでしょうか。

坂本:お恥ずかしい話ですが、あまり意識を向けていなかったのが実情です。これまでもコンサルタントに依頼してコスト削減に取り組んだことはあります。しかし、コスト削減プロジェクトが終了した後は、各部署がそれぞれの裁量で努力をしている程度。継続的な取り組みができておらず、すぐにリバウンドしていました

 

— 「コンサルタントに依頼してコスト削減に成功するも、すぐにリバウンド」は、よくある話だと聞きます。そこから、どのような経緯で「Leaner」を導入されたのでしょうか?

坂本:きっかけは、NewsPicksに掲載されていた記事「【直撃】日本でもっとも地味な『20兆円産業』の正体」を読んだこと。記事を通じて「Leaner」を知り、資料請求をさせていただきました。当時は特段、経費削減ツールを探していたわけではないのですが、サービスとしておもしろいな、と興味を持ったんです。

その後、会社として中期経営計画の達成に向けた重点事項を検証する機会がありました。チャレンジングな目標を達成するために何をすればいいのか? を明らかにすることが目的です。

その中で、トップラインを伸ばすことはもちろん重要ですが、それだけでは不十分だという結論に至りました。お客様・社会との共通価値を創出しながら良質にトップラインを伸ばすと同時に、コスト削減も行い、生産性の高い筋肉質な企業に変容していく必要がある。検証を通じて、そのことがあらためて明らかになったんです。

坂本:タイミングよく資料請求をしていたLeanerさんの資料に目を通してみると、「間接費の見える化”ができる」というフレーズが目に留まりました。当時は「何にどれだけのお金を使っているのか」すら把握できていなかったので、弊社と相性がいいのではないかと思い、上長にLeanerの導入を提案したんです。

すると、二つ返事で了承。「これをやるなと言うと思う?」と返事をされたのが、印象に残っています(笑)

 

自走力が身につくから、コスト削減に成功する

— 実際に「Leaner」を使ってみて、どのような感想をお持ちですか? 気に入っている点があれば、教えてください。

坂本:コンサルティングファームが実施するコスト削減とは異なり、自走までをサポートしてくれる点です。

先日のLeanerさんのプレスリリースにもありましたが、フルリニューアルによってUIが改良されましたよね。分析結果の原因を明細レベルで把握できる「ドリルスルー機能」が使えるようになったことで、経費の使途や支出先を自分たちで能動的に突き詰められるようになりました。

 

— 「全て勝手にやってくれるわけではない」ことに、不満を持ったことはありますか?

坂本:それがサービスの思想だと知っているので、不満はありません。全てお任せしてきた結果、「最終的に元どおりになってしまう」という失敗を経験してきましたので。

私は、コスト削減を「一度きりで終わるものではない」と考えています。生産性の高い筋肉質な企業を目指すのであれば、自分たちでPDCAを回す力を身に付けなければいけません。その点、適切なサポートをいただきながら自走をサポートしてくれる「Leaner」は、コスト削減における優秀なパートナーだと感じています。

 

“見える化”しないと、アクションが起こせない

— 導入からそれほど時間が経っていないとお聞きしていますが、現時点ですでに出ている結果はありますか?

坂本:弊社では様々なサプライヤー様と取り引きをさせていただいているのですが、とある間接費の支出先を確認したところ、ある1社のサプライヤー様に発注の85%が集中していることがわかりました。普段からお世話になっていることは分かっていましたが、ここまで発注が集中しているとは想像もしていませんでした。

古くからお付き合いがあるサプライヤー様なのですが、ひょっとすると「古くからの付き合いがあるから」という単純な理由だけで発注しているのかもしれません。状況によっては、単価交渉などコスト削減につながるアクションを起こす余地があるかもしれないですよね。 “見える化”するまで、誰も気にもかけていなかったので、それだけでも価値があったと思います。


 

— “見える化”されると、意識も変わりますよね。

坂本:おっしゃる通りだと思います。単に各項目の数値を可視化できただけでなく、他社の価格水準と比較したときの、各費目の削減余地が明確になり、「それが実現されるとどれくらい利益に影響があるのか」を、定量的に知れたのが大きかったですね。

以前は「なんとなく」で気にかけている項目があっても、労力をかけて分析するまでには至っていませんでした。その理由は、分析したところで成果が出るか分からないからです。

しかしLeanerを導入したことで、「この経費を半分に減らせば、数千万単位のコストカットが可能である」と、明確に分かるようになりました。頭では理解したつもりになっていた「トップラインを伸ばすことと同等にコスト削減は大事である」という言葉が、Leanerさんのおかげで定量的にクリアになり、ストンと腹に落ちた感じがしましたね。

 

社員一人ひとりが、コスト削減意識を持てるように

— 「Leaner」を利用することで、中長期視点でどのような状態を目指していかれるのでしょうか。

坂本:従業員一人ひとりが「自分の仕事が会社の業績に関与している」という実感が持てる会社にしていきたいです。

これは自分も含めてですが、コストセンターに所属する従業員は、得てして業績に関与している意識を持ちにくいと思います。Leanerさんが提供する体験を通じて、業績を腹の底から「自分ごと」として捉えてくれる従業員が増えるといいな、と考えています。

たとえば、経費の内訳を見たときに「あれっ」と違和感を持って、それぞれが自律的に経費削減に取り組むことができる。コスト削減の成果が目に見えれば、自然とそうなっていくと思うんです。そんな従業員が増えることで、真の意味で生産性の高い、筋肉質な会社になれたらいいなと思います。

 

— 坂本さんは、他社にも「Leaner」をおすすめしたいと思っていただけますか?

坂本:ぜひ、おすすめしたいです。特に弊社と同じ規模感の企業さんは、導入効果を実感できると思います。「Leaner」で間接費を見える化すると、「思いもよらないところに、思いもよらない額を費やしていた」なんてことが、きっとあると思います。

また個人的に、Leanerは、コスト削減以外の使い道があると考えています。先ほど述べたような「社員の意識変革を促進するツール」としても価値があるのでは?と。今後、工夫次第でさまざまな使い方ができそうなので、研究していきたいですね。

弊社もLeanerを上手に活用しながら、2022年までに中期経営計画を達成したいと思います。

▼会社概要
■栗田工業株式会社
■設立:1949年7月
■従業員数:6,737名(連結) 1,541名(単体) ※2020年3月31日時点
■事業内容:
水処理に関する薬品類の製造販売及びメンテナンス・サービス
水処理に関する装置・施設類の製造販売及びメンテナンス・サービス
■ホームページ:
https://www.kurita.co.jp/index.html

文=倉益りこ
編集・写真=オバラ ミツフミ