年間売上390億でも、コスト意識を忘れない。不動産業界の“注目株”GAテクノロジーズは、Leanerを導入して「強い組織」を実現する

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「テクノロジー × イノベーションで、人々に感動を。」を経営理念に掲げ、不動産テック総合ブランド「RENOSY(リノシー)」の運営を主軸に、不動産の多岐にわたる領域にてAIやRPAなどのテクノロジーを活⽤したサービスを提供しているGAテクノロジーズ。年間売上約390億円を記録し、2018年7月に創業5年でマザーズ上場も果たした、業界の“注目株”です。

右肩上がりの成長を続ける同社は、その“勢い”とは裏腹に、無駄の排除に積極的なLeanな企業でもあります。コスト削減を日常的に行い、直接部門と間接部門、双方から利益の拡大にアプローチをしているそうです。

GAテクノロジーズは2019年、より強固な経営基盤の構築を目指し「Leaner」を導入。執行役員 CAOの橋本さんに、導入に至る経緯とこれから目指す組織体制について、お話を伺いました。

 

リバウンドしない本質的な“経費ダイエット”を目指し「Leaner」を導入

— GAテクノロジーズさんはもともと、経費削減に積極的だったのでしょうか?

橋本:コスト削減に対する意識は、同規模の企業に比べて高かったと思います。役員もタクシーの利用を極力控えるなど、とにかく無駄がないお金の使い方をすることは社内でも当たり前の認識になっています。もちろん、役員なのか、一般社員なのかを問わずです。

 

— トップのコスト意識は、組織全体のコスト意識に直結しますよね。

橋本:おっしゃる通りだと思います。弊社は創立の背景に「レガシーな不動産業界の無駄をなくしたい」という想いがあるくらい、とにかく無駄が嫌いなんです。売上が増加していても、その意識は変わっていません。

総務や経理にも創業時のメンバーが在籍しており、彼らは“1円の重み”をよく知っています。組織の中に強い意識を持って経費削減に取り組むメンバーが多くいるので、会社全体のコスト意識が維持されているのだと思います。

 

— そうだったんですね。「Leaner」を導入するきっかけになったのは、どのような理由からでしょうか?

橋本:「意識している」とはいっても、経費削減の専任者がいるわけではありません。細かな間接費や、他企業と比較した調達品の適正価格を把握することは困難でした。そこで、経費削減そのものを外注する意思決定をしたのです。

「Leaner」以外にも、いくつか選択肢はありました。しかしその大半は、継続を目的とせず、ワンタイムで「ギュッと絞る」スタイルです。それでは、いずれリバウンドしてしまいます。

しかし「Leaner」は、定期検診ができる。無駄を可視化し、継続的に経費を削減し続けられるので、導入することを決めました。

 

 

 

 

社員のモチベーションを下げる“間違ったコスト削減”を避ける工夫

— 経費削減は、ともすれば社員のモチベーション低下につながってしまう可能性もあります。ある種「制限されること」で反感を抱いてしまうことや、直接的に売上をつくることの方が評価されやすいことなど、総務・経理部門の社員が反感を持ってしまうことも少なくありません。何か工夫はされていますか?

橋本:「あるある」ですよね。弊社では、経営層が中心になって、営業だけが利益を上げる手段ではないことや、経費削減の重要性を常々社員に伝えています。売上をつくることと、経費を削減することは、利益を確保する意味ではどちらも重要なアプローチです。常にそうした会話が飛び交っていることは、モチベーションを下げないことにつながっているかもしれません。

また弊社では、バックオフィスの社員が挙げた成果にもしっかり評価をするようにしています。たとえば半年に一回の表彰制度では、管理部門から、大幅なコスト削減を実現した社員が選出されました。いわゆる花形部署の社員だけに光が当たることはありません。

直接部門でなくとも、そうした表舞台に立つ機会が多いことは、管理部門のメンバーにとって大きなやりがいになっているはずです。

 

— GAテクノロジーズさんは、M&Aにも積極的です。企業によってカルチャーは異なるので、コスト削減に対する意識に乖離があることも考えられます。そうした意識の差を埋める工夫もされていますか?

橋本:おっしゃる通り、グループ企業間でコスト意識には差があります。すぐに是正をするものではないと考えていますが、ゆくゆくは統一した基準を設けていく予定です。

そもそもグループ全体で、買収先を「親会社・子会社」という縦の関係性ではみていません。あくまでも横のつながりだと認識しているので、事業への向き合い方はもちろん、経営に関わる意思決定は、常に同じ方向を向いていきたいと考えています。

たとえば、フラットな関係を築くための施策として、新卒社員の提案で始まった日頃の感謝を伝え合う企画「まぐラッチェ」があります。

 

月に1度、特定のメンバーに対して感謝の言葉をマグネット製のオリジナルカードに記し、ポストに投函すると、翌日には相手のロッカーにカードが貼られるというもの。とてもシンプルですが、役職・部門・会社を跨いだコミュニケーションが活発になっていると感じます。

「コスト削減」という言葉を聞くと、なんとなくマイナスイメージを持つ人も少なくないですが、大前提として経営を強くする施策です。お互いに無駄を指摘し合えるフラットな関係を築き、グループ全体として強い組織を構築していきます。

 

「Leaner」を通じ、組織全体のコスト意識を底上げしたい

— 「Leaner」を利用することで、中長期視点でどのような状態を目指していかれるのでしょうか。

橋本:金額の大きい費目を中心に無駄を削減しながら、いずれは細かい部分までシステマティックに経費削減ができたら嬉しいですね。

また、それによって社員全員のコスト意識を底上げしていきたいと思っています。たとえば使いどころが不明な数百円があったとして、それらを積み重ねたら社員の給与が上がるじゃないですか。

経費削減は心が貧しくなるものではなく、むしろ自分の利益を上げることにつながる。そんな意識を社員全員が持ってくれたら理想的ですね。

 

— 橋本さんは、他社にも「Leaner」をおすすめしたいと思っていただけますか?

橋本:そうですね!コスト削減は無駄な費用を削ることなので、やらない理由はないと思います。ただ、自社だけで完結させるのは難しいんです。ただ「Leaner」は定額でそれができますし、コストを削減するだけでなく、意識改革にもつながるところがおすすめです。

弊社はまだ導入まもないですが、「Leaner」の力を借り、きめ細かい削減アプローチを実施して成果を上げていきたいと思います。

 

▼会社概要

■株式会社GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)
■設立:2013年3月12日
■従業員数:347人(2019年10月末時点、グループ会社を含む)
■事業内容:
不動産テック総合ブランド「RENOSY」の運営
住宅ローン申し込みプラットフォームサービス「Mortgage Gateway(モーゲージ ゲートウェイ)」の運営
「BEST BASHO(ベスト場所)」や「BLUEPRINT by RENOSY」などのAIやRPAを活用した研究開発
中古マンションのリノベーション設計施工

https://www.ga-tech.co.jp/

文・写真=オバラ ミツフミ